おでこのテカり具合がポスターのおじちゃんと一緒・・・
どーもー!焙煎士、白井です!
前回は何やら私の不在中に不審者がロースタリーに入ったようで・・・
しっかりALSOKに通報しておきました!
あの変顔職人S君はしっかり身柄を拘束しますのでご安心ください!笑
ということで、私は1ヶ月ぶりの登場です!
待ちくたびれた方もいるのではないでしょうか!いるでしょう!!
初めに言っておくと、今回はタメにしかなりません!笑
そして、私の愛しのミル子ちゃんが大活躍をします!嬉しい・・・
はい!ということで、今回のお題はこちらー!!!
「ミル子への愛情を表現してみた!」
違うかー!
改め
「挽き目による味わいの違いを検証してみた!」です!
ではいってみましょー!
美味しいコーヒーを淹れる為には抽出方法がもちろん大切なのですが、
粉を何g使って、お湯を何℃で何g注ぐとかね。
でも個人的にはその前にもっと大切にしていることがあります。
それが今回テーマの「どんなグラインダー(ミル)」を使い、
「どんな挽き目」にするか、です。
抽出方法は変えず、「中挽き」「粗挽き」「細挽き」でどのように味わいが変わるかを検証していきます。
そして今日使う豆は私がミル子ちゃん同様に愛して止まない「THE LINCOLN(リンカーン)」シリーズより、今月の豆『グァテマラブエナビスタビジャサルチ』です。
この豆は今年の2月に実際に生産地を訪れて、どのように栽培されているか視察してきた豆です。想い入れしかありません!
詳しくはこちらをチェック!
よし、では早速。
ミル子ちゃ~~~~~~~~~~ん!!!
よろしくね~~~~~~~!!!
本日のレシピはこちら。
最近私がはまっているレシピです。
1人前にもってこい。
豆12g
湯180g
湯温90℃
1投目30g
(30秒蒸らし)
2投目90g
3投目60g
(落としきり。だいたい2:00前後で落ちきります。)
1投目を①としたら、①:③:②の湯量を注ぎます。
まずは「中挽き」からいきましょう。「ハンドドリップは中挽きで!」って聞きますよね。今回の挽き目は全てミル子ちゃん推奨でいきます。
ミル子ちゃんの中挽きの目盛りは「3.5」です。
挽き目はこんな感じ。
1投目は全体が湿るギリギリの量の30g。
30秒たったら2投目。
水かさを一気に上げてあげるイメージで。
タイマーが1:00になるのと同時に90g注げるスピードで。
一呼吸(5秒)おいたら3投目。
常に真ん中だけに注ぎます。
はい完成!どうですかこの綺麗な色!
飲んでみましょう。
うーん!!クリーンで優しい甘み!後味はアーモンドのようなナッツのような甘い余韻が残ります!
そんなに酸味は感じません。昨日焙煎したばかりだからかな?
この豆はうまくいくとオレンジのような甘みをまとった酸味があるんです!
でも、美味しいなこれ。笑
次は「粗挽き」に挽きます。
目盛りは「6」です。
粗挽きはフレンチプレスやパーコレーターに最適とよく言われます。
目が荒い分味が出づらいからお湯に浸ける浸漬式のフレンチプレスや
煮出すパーコレータのように成分を出しやすい抽出器具との相性が良い挽き目ですね。
にしても荒い・・・麺棒で砕いた時を思い出しますね。笑
抽出方法は全く変わらずに注いでいきます。
抽出後の粉も荒い!!!笑
白いものが見えますか?シルバースキンと呼ばれる豆についている薄皮です。
こいつはコーヒーの後味を悪くしたり、嫌な苦味や渋みを出す要因なのですが、
これがゴロっと入っているということは粉同様成分が出づらいので、嫌な味わいも中挽きに比べて出ていないはず。
左が「中挽き」右が「粗挽き」
粗挽きは成分が出づらいので、中挽きに比べだいぶ薄い色ですね。
香りもさっきより弱いです。
味わいはどうでしょう・・・うーん。やっぱり中挽きよりも味わいが弱いですね。
甘みは感じるのですがコーヒーの味わいがしません。綺麗な色の「お湯」ですね。笑
冷めてくると結構尖った酸味が出てきました。
「喉がキュッとなる」と酸味が苦手な変顔職人S君の専属カメラマンが渋い顔をしています。笑
最後に「細挽き」です。
目盛りは「1」です。
細挽きは、高温でサッと抽出するサイフォンや、これまた圧力をかけてサッと抽出するエスプレッソとの相性が良い挽き目です。
要は挽き目が細かいと味わいが出やすいよってことですね。
1粒の豆粒を何分割にするのか。分割すればするほど粒度が細かくなり、当然成分も出やすいよね~ってことですね!
では同じように抽出しまして、
並べてみますと、
色が濃い!!!それだけ成分がお湯に溶けたんだよ~っことです。
左「中挽き」真ん中「粗挽き」右「細挽き」
では飲んでみます。
くぅーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!
激まずっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!笑
酸味・苦味・そして渋み!!!!!
全てヘビー級チャンピオン!!1口でKO!!
舌触りもザラザラしていて、こりゃあかんですわ。
中挽き:クリーンで甘い。悪いところがない。逆につまらない?
粗挽き:薄い。味がしない。スーパークリーン。
細挽き:ヘビー級チャンピオン
では、ここまでの結果を参考に、もう1段階上の美味しさを求めにいこうと思います!
「中挽き」でも十分美味しかったのですが、味わいが綺麗すぎてなんだか味気なかったので、もう少しオレンジのような酸味を出したいです。
試しに1目盛り細かくして「3」で挽いて味わいを見てみます。
見た目はこんな感じ。
抽出方法は変えず。
よし、飲んでみましょう。
えー!そうなのかー!
良い感じで酸味は出たんですが、渋みも出てしまいました!
クリーンさは失いたくないので、先ほどの「3.5」挽きの方が美味しかったなぁ。
かといって「4」挽きにすると酸味は出るかもしれないけど、よりクリーンになってなおさら味気ない感じになってしまうので、
この豆に関しては「3.5」挽きが良さそうです!
バリスタはここからさらに湯温や粉量、抽出方法などを変え、さらに美味しさを追求していくのですが、
本日はここでやめておきます。収拾がつかなくなるので。笑
今回は「コーヒーの挽き目」をテーマに話してきましたが、最後は1目盛りでも味わいが変わってしまいました。
挽き目が与えるコーヒーの味わいへの影響は絶大です。
もしご家庭で美味しいコーヒーを求めるなら、個人的には抽出器具よりも、
まずは「グラインダー(ミル)」を見直すことをオススメします!
また、「グラインダー(ミル)」は少し頑張って奮発して良いものを買ったほうがいいです!
てな感じで今日は終始真面目なお話でした。
ぜひ皆様も試してみてください。
今回も、
ありがとうございましたっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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