「朝イチのコーヒー」、実は要注意かもしれません
目が覚めたら、まずコーヒー。
そんなルーティンを持っている方は多いのではないでしょうか。
あの香りと苦みで「今日も始まった」という気持ちになれますよね。
でも、ちょっと待ってください。
空腹の状態でコーヒーを飲むと、胃への負担が大きくなる可能性があることを知っていましたか?
今回は「コーヒーを飲むタイミング」について、科学的な視点からわかりやすくお伝えします。
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コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸には、胃酸の分泌を促進する働きがあります。
食事をした後であれば、食べ物が胃酸を中和してくれるので問題になりにくいのですが、空腹の状態だと胃の粘膜が直接刺激を受けやすくなります。
その結果として起こりやすいのが、胃のむかつき、胸焼け、みぞおちの痛みといった症状です。
「コーヒーを飲むと胃が痛くなる」と感じたことがある方は、このメカニズムが関係しているかもしれません。
また、カフェインには胃の蠕動(ぜんどう)運動を活発にする作用もあるため、空腹時に摂取すると消化器系への刺激がより強くなりやすいとも言われています。

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消化器系の医学誌『Alimentary Pharmacology & Therapeutics』に掲載された研究によると、カフェインの摂取は胃酸分泌を有意に増加させることが示されています。
特に空腹状態では、その影響がより顕著に現れやすいとされています。
また、欧州食品安全機関(EFSA)は、健康な成人における1日のカフェイン摂取の安全量を400mg以下と定めています。コーヒー1杯(約150〜200ml)に含まれるカフェインはおよそ60〜100mgですので、1日3〜4杯程度が目安となります。
ただし、これはあくまで「安全な上限」の話。空腹時・満腹時に関わらず、自分の胃の状態に合わせた量と飲むタイミングを意識することが大切です。
実はもうひとつ、知っておきたいことがあります。
それは、食事の有無によってカフェインの吸収スピードが変わるという点です。
空腹時にコーヒーを飲むと、カフェインは約30〜60分で血中濃度がピークに達すると言われています。
一方、食後に飲んだ場合は吸収がゆるやかになり、エネルギーが比較的長く持続しやすくなります。
つまり、空腹時のコーヒーは「効きが早い分、胃への刺激も強く、覚醒効果も短時間で終わりやすい」という特性があります。
仕事や勉強の集中力を長続きさせたいなら、軽くでも何かを食べてからコーヒーを飲む方が理にかなっているとも言えます。

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以下に当てはまる方は、空腹時のコーヒーを控えるようにするのがおすすめです。
・胃が弱い、または胃炎・逆流性食道炎の傾向がある方
・コーヒーを飲むとお腹が痛くなりやすい方
・朝食を抜くことが多い方
・ストレスが多く、胃の調子が不安定な方
逆に言えば、普段から胃の調子が安定していて、朝食もしっかり食べているという方であれば、コーヒーを楽しむうえで過度に心配する必要はありません。
自分の体の声に耳を傾けながら、無理なく取り入れることが大切です。
今回のポイントを整理すると、こうなります。
・空腹時のコーヒーは、胃酸分泌を促進し胃の粘膜を刺激しやすい
・食後に飲むとカフェインの吸収がゆるやかになり、効果が持続しやすい
・胃が弱い方は特に「食後のコーヒー」を意識するとよい
コーヒーは正しいタイミングで飲めば、日常に豊かな時間をもたらしてくれる飲み物です。
「おいしく、体にやさしく」を両立させるために、ぜひ明日の朝から「食事のあとのコーヒー」を意識してみてください。
それだけで、毎日のコーヒータイムがもう少し心地よくなるはずです。
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【参考文献】
● Liszt KI, et al. “Caffeine induces gastric acid secretion via bitter taste signaling in gastric parietal cells.” PNAS(2017)
●Wendl B, et al. “Effect of decaffeination of coffee or tea on gastro-oesophageal reflux.” Alimentary Pharmacology & Therapeutics(1994)
●EFSA(欧州食品安全機関)「Scientific Opinion on the safety of caffeine」(2015)
【ご注意】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。カフェインへの感受性等には個人差があり、健康状態によって適切な摂取量は異なります。持病のある方・妊娠中の方・薬を服用中の方は、かかりつけ医にご相談ください。