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グァテマラ

グァテマラとグァテマラのコーヒーについて[ GUATEMALA ]

2019.01.23 | マガジン |

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グアテマラ共和国


グアテマラ共和国(グアテマラきょうわこく、スペイン語: República de Guatemala)。

「木々の土地」という意味のグアテマラ。通称グアテマラは、中央アメリカ北部に位置する共和制国家。北にメキシコ、北東にベリーズ、東にホンジュラス、南東にエルサルバドルと国境を接しており、北東はカリブ海に、南は太平洋に面する。首都はグアテマラ市。

 

中米を代表するコーヒー生産大国グアテマラ


メキシコを除いた中央アメリカで最も人口の多い国です。経済的にはエルサルバドルと共に中央アメリカの中位グループに属するが、1960年から1996年まで続いたグアテマラ内戦により治安や政治においてグアテマラ社会は未だに不安定な状態にある。国民総生産の4分の1を農業が占める。農業は輸出の3分の2を占め、また労働人口の半分が従事する。主要産品は、コーヒー、砂糖、バナナ。工業・建設は国民総生産の5分の1を占めている。

日本の3分の1程度の大きさの国であるにもかかわらず、コーヒーの生産量は世界第10位程と中米を代表するコーヒー生産大国です。

グアテマラは、国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯になっています。厳しい寒暖差や豊富な雨量、火山灰の土壌などコーヒー栽培には絶好の条件がそろっており、高い品質のコーヒー豆を生産しています。

グアテマラは太平洋とカリブ海に面し、北緯14度から18度にかけて位置する。 気候は基本的に亜熱帯型。

地形的には、北緯16度で北と南の二地帯に分け、そのうちの南部を”山岳高原地帯”と”太平洋海岸地帯”の二つに分けると三地帯に分けられる。山岳地帯は第三紀の火山活動で形成された地帯であり、太平洋海岸地帯はさらに三つの地帯に分けることができる。北部は、北緯16度から以北のユカタン半島にいたる熱帯雨林やサバンナが広がった”平原地帯”。  

太平洋海岸地帯の標高100メートル以下の平地はコスタと呼ばれています。 コスタは、乾季(5~6か月)が明瞭なサバンナ気候で、年間降水量は1000~2000ミリメートル程度で乾燥した亜熱帯林が広がっている平地です。標高100メートルから1500メートルまでの斜面はポカコスタと呼ばれています。標高500メートルを境に、低地ポカコスタと高地ポカコスタに分かれる。標高が高くなるにつれて雨量は増加し、乾季も3~4か月と短くなる。山岳高原地帯はクチュウマタネ山系(北米プレート)と北西から南東に走るシエラ・マドレ山系(カリブプレート)に分けられる。両者の間の地溝帯には、ポロチェク川とモタグア川があり、この両川は国内に川口をもつ。ポロチェク川の下流域に国内最大のイサバル湖(590平方キロメートル)がある。シエラ・マドレ山系の太平洋岸沿いには多くの火山が分布し、メキシコとの国境付近に国内かつ中米最高峰であるタフムルコ山(4,220m)、タカナ山など4000メートルを超える火山もある。アティトラン湖(126平方キロ)畔やアンティグア・グアテマラからはコニーデ型の火山を眺望できる

 
グアテマラ全国コーヒー協会・通称ANACAFE(アナカフェ)

グアテマラは18世紀中ごろにコーヒーが持ち込まれ、栽培が開始されたといわれています。

1969年にはグアテマラコーヒーの品質向上と生産管理のために、生産者の共同出資により「グアテマラ全国コーヒー協会・通称ANACAFE(アナカフェ)」という専門機関が設立されました。

気候や生産体制に関する研究や農園の把握・管理、生産者の教育や世界に向けたマーケティングを通して、グアテマラのコーヒーに関するブランディングや品質の向上などを執り行っています。トレサビリティを明確にするため、消費国に対する啓蒙活動も活発に行っています。たくさんある生産農家の位置を正確に把握し、土壌の分析や降雨パターン、霜災害の状況などあらゆる研究結果を農園に提供しています。

 

グアテマラの上質な豆が栽培されている8つのエリア


グアテマラにはコーヒーの生産地がたくさんありますが、特に上質な豆が栽培されていることで有名なエリアが8つあります。

アンティグア(Antigua)地区
豊かな火山性土壌、温度が低く、長い日照時間、涼しい夜がアンティグア地方の特徴。渓谷は壮大な3つの火山に囲まれている(AGUA、ACATENANGO、FUEGO)。FUEGOはグァテマラにある3つの火山の1つで、豊富なミネラル分を含んだ火山灰をふらせる。

フライハーネス(Fraijanes)地区
軽石の混ざった火山性土壌、高地、そして活火山(PAYACA火山)が、フライハネスの特徴の特徴。豊富な雨量、高く一定しない湿度。気温の変動幅が大きい為、異なった気象を持っている。

アティトラン(Atitlan)地区
4つある火山性生産地の中でアティトランの土壌が最も有機物質が多い。アティトラン湖岸からそびえる壮大な火山の傾斜でコーヒーが栽培されている。アティトラン湖はグァテマラにたくさんある火山湖で最も大きく、知名度も高い。

コバン(Coban)地区
コバンは他の産地とかなり違った特徴を持っている。1年を通して、曇天、雨天そして涼しい。土壌は石灰岩と粘土質からなっている。コバンは独特なながらかな丘陵地帯で生産されるコーヒー。この地方は大西洋盆地、北方のジャングルといった熱帯の影響を受けている。5月~12月は霧に覆われることが多い。

フエフエテナンゴ(Huehuetenango)地区
非火山地帯のコーヒー産地3つの中で最も乾燥して標高が高いウエウエテナンゴ。辺鄙な場所で起伏が激しい場所。メキシコのTehuantepec平原から吹く乾いた暖かい風が山岳地帯に吹きこみ、霧から守られている。海抜2000mの高地でも栽培が可能なのはこのため。

サン・マルコス(San Marcos)地区
8つの地域で最も暖かく、また降水量も一番多い地域。強烈な雨季があり、開花が最もはやい。

ニュー・オリエンテ(New Oriente)地区
コバンの環境に似ており、雨天、雲天多い。かつての火山地であったため変成岩が砕けた土壌。これによってミネラル成分のバランスが良く、グァテマラの火山地帯とは異なる。

アカテナンゴ(ACATENAGO)地区
1880年代から多くのシェイドツリーの下で栽培が行われていたが、宝石の発見のように、近年(2006年)8番目の地区としてアナカフェに登録された。シェイドは森林を構成して自然環境を保全している。フエゴ火山からの火山灰が豊富なミネラル分を土壌に与えている。

 

アンティグアは絶好の自然条件と品質の高さ、伝統から、グアテマラコーヒーの代名詞的存在


標高や気候条件が微妙に異なるため、同じグアテマラ産のコーヒーでも地域ごとにそれぞれ特徴があります。

グアテマラコーヒーは果物を思わせるやや強い酸味と、花のような芳しい香りが特徴的。地域ごとに個性は出ますが、総じてグアテマラコーヒーは複雑な味わい・香りを有する上品なコーヒーです。日本では昔から知名度も高く人気のある銘柄です。産地によってかなり違いがありますが、重めなボディーとチョコレートやナッツの甘み、オレンジやリンゴのような酸味というプロファイルが特徴的です。甘みを強く感じる重厚なボディーは深入りにしても潰れないので、ブレンドベースとしてもよく使われています。栽培している地域に多様性があり、その味わいもバラエティ豊かです。

標高が高くなるほど風味も豊かになり高品質とされ、等級は生産地の高度で7等級に分けられます。最高等級は標高1350m以上のSHB(ストリクトリーハードビーン)、1200~1350mはHB(ハードビーン)、以下SH(セミハードビーン)、EPW(エクストラプライムウォッシュド)…と続きます。

グアテマラで生産されるコーヒーの95%以上が水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる処理で生産されています。水洗式ではコーヒー豆を加工する際、コーヒーチェリーの果実部分を洗い流してしまうため発酵による風味生成が少なく、果実味のある酸味がシャープに出やすい傾向があります。そのため、同じようにボディが重いとされるブラジル豆などよりも個性を感じやすいと言えるでしょう。

グアテマラのコーヒー農園のほとんどはシェードツリーを用いた日陰栽培方式を採用しています。強い日光に晒されることで発生する葉焼けを防ぐほか、生育のスピードをコントロールする狙いで採用される方式です。日陰となる木を農地内に植える必要があり、面積単位でのコーヒー生産量が落ちてしまうため、贅沢な生産方法であるとも言えるでしょう。

設備投資の大きい水洗式の加工場やシェードツリーを持つ農園が多いことから見ても、グアテマラという国でコーヒーがどれだけ大きな産業かが見て取れます。

グアテマラコーヒーは初期のころからスペシャルティコーヒーの市場を牽引し、各農園の差別化も進んでいます。コーヒー豆の輸出先はアメリカ・カナダに次いで日本が第3位です。日本でもスペシャルティコーヒー、グアテマラコーヒーを楽しむ機会も年々増えています。

数あるコーヒー生産国の中でも、高品質なコーヒーを大量に生産しているグアテマラ。世界最高峰のコーヒー品評会であるカップ・オブ・エクセレンスへの参画も2001年と非常に早かったのも印象的。それもあってかここ数年話題の「サードウェーブカルチャー」内でも存在が非常に大きいので、日本では多くのカフェでスペシャルティグレードの豆を取り扱っています。

品種:ほとんどアラビカ種が育てられています。ブルボン種が多く、ティピカ種は若干残っています。近年はカツーラ種・カツアイ種・パカマラ種が流通しています。

栽培:シェードツリーを用いた日陰栽培がほとんど全てです。通常は1〜3月開花し、9月〜4月収穫します。暖かい低地では9月頃から収穫し、高地になるほど遅くなります。

精製:水洗式(ウォッシュト)がほとんどです。コンクリート・タイル・レンガなどのパティオでの天日乾燥が多いです。

 

APCA(アンティグア生産者組合)


アンティグア産のコーヒーの偽物が流通したため、2000年に生産農家が集まり本物のアンティグアコーヒーを証明する為に原産地呼称を始めました。アンティグアの30数農園と250の小農家から構成されており、本物のアンティグア産コーヒーの麻袋には「Genuine Antigua coffee」のマークが入ります。

 

SUZUKICOFFEEとグァテマラ


 SUZUKICOOFFEEでは2019年2月上旬、グァテマラ視察・買付に初めて現地農園に赴く予定です。時期になりましたら、ホームページ上にてご報告いたしたいと思っております。ぜひご期待いただき、覗きにきていただけますと幸いです。

グァテマラ

現在SUZUKICOFFEEが扱うグァテマラのコーヒー豆は、スペシャルティコーヒー

グァテマラ・アンティグア レタナ レッドブルボン

グァテマラ・エルインフェルトウノ農園 ブルボン

SINGLE ORIGIN、グァテマラ・SHB、となっております。

グァテマラ

↓ONLINE STOREグァテマラ商品ページ

GUATEMALA COFFEE SINGLE ORIGIN

 

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