鈴木コーヒーでは、6月21日に創業60周年記念式典を行い、オープニングでは60周年特別映像を上映させていただきました。
一人の青年と鈴木コーヒーの間に起こった実話を題材にした動画です。是非、ご覧ください。
60周年の想い…
新潟県には実に8000人もの身寄りのない子どもたちがいるそうです。
その多くは虐待や、ネグレクトが原因で国に保護されます。
この映像の彼もまた、幼少期にネグレクトにあい、いつ帰ってくるかわからない、それでも尚
大好きな母親を待ちながら、自ら冷蔵庫のマヨネーズをすすって生きていたそうです。
当然、国の保護の対象となり、施設に入り、その後「里親」に迎えられます。
しかし、幼少期に深く大きな傷を負った彼は、青春期を迎える頃には手に負えない存在となってしまったそうです。
残念ながら、里親自身もそんな彼に向き合うすべがなく、再び施設に入ります。
その後、生活保護を受けながら、まともな教育が受けられない彼が選んだ選択肢は、窃盗をはじめとする犯罪行為でした。
幾度となく警察に捕まり、今なお保護観察中だそうです。
しかしそんな彼も唯一心安らぐ瞬間がありました。
それは絵を書くことでした。
新潟市にある、NPO法人 身寄りなし問題研究会の理事の方がそんな彼の絵に目をつけて
「何とかならないだろうか、何とか世にだせないか」と考え、鈴木コーヒーの門をたたきました。
そして、鈴木コーヒーは彼らに共感し、彼の絵をモチーフにした一杯立てのコーヒーの製造を行い、
そして彼ら自身の手で販売をおこないました。
そして、見事、完売しました。
彼がはじめて、社会や大人に認められた瞬間でもあり、彼自身も社会や大人を認めるきっかけとなりました。
そのことを皮切りに、彼は犯罪行為をぴたりと止め、疎遠となってしまった里親とも関係が修復したそうです。
そして、今では自分と同じ境遇の子どもたちのために様々な啓発活動を行っております。
コーヒーというのは私たちの生活にありふれたちっぽけな存在かもしれません。
でも、たった一杯のコーヒーで誰かの人生を変えられるかもしれない。
たった一杯のコーヒーで彼の人生を変えることができたんだ。コーヒーにはそういう力があるんだ。
このことがきっかけで、私たち鈴木コーヒーがこれから向かうべく道が鮮明になりました。
「コーヒーの力で、人々の人生を感動で満たす」
これから鈴木コーヒーにとって一番大切なメッセージとしてこれから世に発信し続けてまいります。
創業者である、佐藤俊健もまた、たった一杯のコーヒーに出会い人生が変わったように、
これからも鈴木コーヒーは感動的な物語を紡ぎ続けてまいります。