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コーヒー栽培の伝播のお話

2017.06.29 | COLUMN

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世界中で飲まれているコーヒー。お茶や水と同じように、日常の欠かせないものとして定着していますが、ところでそのコーヒーはいつどこで生まれて、どのように世界中に広がっていったのでしょうか。

コーヒーの起源には諸説あり、有名なのは、キリスト教圏に伝わるエチオピア起源説と,イスラム教圏に伝わるイエメン起源説。ただ、エチオピアの高原地帯ではコーヒーノキが古くから自生していて、ここからアラビアへと渡ったことが、コーヒーの伝播の歴史のはじまりといわれています。

では、そのコーヒーがたどった歴史を、世界地図と一緒に追いかけてみましょう。

  1. コーヒーノキ原産地はエチオピアと考えられています。15世紀頃、南アラビアのイエメン地方へ移植。これが「アラビカ種」の名前の起源とされているとか。
  2. 1658年、オランダ人が植民地セイロンで栽培を試みます。ただ、17世紀の世界ではまだコーヒーは妙な飲み物。「悪魔の飲み物」のように扱われたこともあったとか。しかし、次第に貿易商を介してコーヒーはじわじわとヨーロッパ各地に広がっていきます。
  3. 1695年、イスラム教巡礼者ババ・ブーダンがイエメンから南インドのマイソールへコーヒーを持ち帰ります。
  4. 1699年、オランダがインドからジャワ島へ持ち込みます。これがインドネシアの全アラビカ種の元となり、やがて大供給地となっていきます。
  5. 1706年、ジャワ島からアムステルダム植物園へ。この種が元となり、コーヒーは世界各地へ伝播していきます。
  6. 1714年、アムステルダム市長から、フランスのルイ14世へ贈られ、植物園で育てられます。
  7. 1723年、フランスがマルティニーク島へ持ち込み。コーヒーはついにアメリカ新大陸へ入ります。中南米のコーヒー栽培は、マルティニーク島が中心となり、後に大供給地となっていきます。
  8. 1727年、フランシス・デ・メロ・パルヘッタがギアナからブラジルに苗木を持ち込みます。
  9. 1728年、マルティニーク島の苗木がジャマイカのブルーマウンテン地区へ植樹されます。
  10. 18世紀後半、コロンビアで栽培を開始。
  11. 1825年、ハワイで栽培を開始。だんだんと、日本にも近づいてきましたね。
  12. 1878年、日本では小笠原で栽培を試み収穫もあったものの、病害や利益の低さから一般栽培は行われませんでした。

 

さて、では日本でコーヒーが展開されるようになったのは、いつ頃なのでしょう。

日本では江戸末期から輸入が始まり、明治に入るとヨーロッパ風カフェが開店しました。その後、ブラジル・サントス州政府後援のもとで株式会社「カフェ・パウリスタ」が設立され、各地に喫茶店が展開されていきます。ただ、このままコーヒーが市民生活に浸透していくか、というとそうはならず、1937年には輸入量が8,571トンにまで伸びたものの、戦時体制の強化によって翌年から輸入規制が始まり、1942年には輸入が完全に途絶えてしまいました。終戦後、1950年に輸入を再開し、1960年の輸入全面自由化後は高度成長期等により輸入量が急増。現在、日本では40カ国以上の国からコーヒー豆を輸入しています。その量は欧州諸国・アメリカに次いで第3位[2015年:483,981トン]となっているのです。

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